新生児黄疸、ご存じでしょうか。出産したことのある人ななんとなくわかるかな。
アイマスクをつけてライトに照らされている赤ちゃんが、新生児室には割とよくいるかと思います!
私自身、黄疸については少しだけ知っていましたし、ほとんどの場合、命にかかわる病気ではないということも分かっていました。
ですが、、、いざ我が子が黄疸と診断され、まさかの病院まで転院することになると、
冷静を保つことは中々難しい状態でした。
出産して一年が経ち、ようやく振り返る気持ちになってきたので、当時のことを記録したいと思います。
新生児黄疸を発症するまで
出産をして二日目。
私は無痛分娩でよく麻酔が効くタイプだったこともあり、翌日には超元気いっぱい。すっきり目覚めて達成感と幸福感に満ち溢れていた朝🌞
7時には娘をナースステーションに迎えに行き、朝ごはん食べたり、初めての授乳に四苦八苦しながらも、本当に赤ちゃんを産んだんだなあ…なんて考えてた🌷あぁ、幸せ。ほんと頑張ってよかった…
今思うとそれが娘と過ごす入院中最後の時間で…
9時頃には私の検査?があるとかなんだかで、またナースステーションに娘を預けて、部屋でゆっくり休んでた。
10時頃、部屋の電話が鳴って何も考えずに電話に出ると、
「〇〇さん?」と
看護師さんの少し焦った声。
一瞬で嫌な予感と不安になったのを今でもはっきりと覚えてる。
「休んでいるとこごめんなさいね、話があるのでちょっとナースステーションに来てもらえますか?すぐに。」
最後に付け足された「すぐに」の恐ろしいこと…絶対なんかあったじゃん…
おまたイテテだったけど、その時最速のペンギン歩きで向かう。怖すぎて今にも泣きそうになりながら💦
救急搬送と転院
「すみません、○○でs…」
助産師さんに言い終わる前に、突如現れるおじい院長先生。
え、院長先生!?やばいやん、がちやん。
私が出産した産院は地域でもかなり大きい病院で、同じ誕生日ベビーが8人もいた😲
だから院長先生にはこれまで無痛分娩の説明会でしかお目にかかったことがなかったのに、ここにきて現れた…
「〇〇さんね、ちょっとこっち来て!見て!あなたの赤ちゃんかなり黄色いでしょ。黄疸の値が生後2日目にしてはかなり高いんだよね」
うーん、いまいち素人目には分からない。
「これね、なるべく早めに治療した方が良いから。うちでも黄疸の治療はできるけど、もっと大きな病院で早めに治療した方が良いよ。早めに救急車で行こう」
話を聞きながら黄疸についての紙をもらったけど、本当に頭が真っ白…
院長先生が出て行ったあと、湧き出るように涙が😢
助産師さんが励ます言葉を掛けてくれたような気がするけど、もうあまり記憶がない💦
そこから病院側の準備の時間もあったから、一度部屋に連れて行って授乳してねって言われ、娘と部屋に戻る。
泣きながら授乳して、しばらく離れ離れになっちゃうからひたすら抱っこして頭をなでて。
そのタイミングで胎便(生まれて初めての緑っぽいうんち)が出てびっくりして、ナースコールしちゃうあわてんぼう新米母。
とにかく心配と不安で押しつぶれそうだった。
転院先の病院の手続きが必要と言われたので夫にもすぐ連絡📞
たまたまその日は出張だった夫も、電話したらすぐに新幹線で帰ってきてくれることに。
助産師さんから言われた時間はあっという間に過ぎ、この子を連れていかれちゃう…という気持ちがありながら泣く泣くナースステーションへ。
転院のために産着を脱がされオムツ一丁にされ、保育器inされる娘(泣)
私は産後すぐで付き添いが出来ないから、一人の助産師さんが娘と一緒に救急車に乗って付き添ってくれることに。
娘のために用意された救急車を見て泣き、お見送りで大号泣💧
あんなに肩が震えるくらい泣いたの初めて。
黄疸の原因と私の考察
部屋に戻ってからはずっと
「なんで黄疸になってしまったんだろう」
としか考えられず、鬼の検索開始。
黄疸のことはうっすらしか知らなくて私の中の認識は
「稀にうまれてすぐ、黄疸になって光線治療が必要な子がいるらしい。割と新生児にはよくあること。」くらい。
調べていって娘の原因として考えられることが出てきた。
・朝の黄疸の値を測る時点で胎便が出ていなかったこと
・吸引分娩だったこと
胎便やその後の便には、黄疸の原因となるビリルビンを排出する役割があり
出ていなかったりすると、腸に長く留まって、ビリルビンが再吸収されてしまい、黄疸が強くなることがある。
また吸引分娩の場合、頭に血種が出来やすく、その血種の中の赤血球が壊れるとビリルビンが増えて黄疸が強く出やすくなる。
他にも低出生体重児や、早産児、授乳不足、胆道や肝臓の異常によって引き起こされる場合があるらしい。
大多数の新生児黄疸は自然に落ち着いて問題はないと、改めて再確認して少し安心することもできたけど、その日はあまり寝られなかった…
その後の娘の病状
その後、転院先の総合病院にて光線治療を24時間実施。さらに光線を止めてみて、24時間経過したあと数値を測り、今後どうするかを決めるとのこと。
転院した次の日には私の外出許可がおりて、夫と一緒に面会に行くことが出来た!嬉しすぎて楽しみすぎて泣いた!わら
そして翌日、搾乳した母乳をもって夫と一緒に娘のいる病院のGCU(新生児回復室などと呼ばれる)へ。
ちっちゃい体にぶかぶかの入院着着て、保育器の中で頑張る娘の姿を見た瞬間、またしても号泣。(笑)
だっこして、せっせと搾乳した母乳をあげて、沐浴もできて…
本来ならば、入院中にゆっくりとできることを、面会の時間に大事に大事に詰め込んで。
一緒に過ごせる時間は当たり前じゃない。これからも娘との時間を大切にしていかなければ。
娘はその2日後、無事に基準の値を下回っていたため、めでたく私の退院日と同じ日に退院することが出来た(大歓喜)
神様いきなり試練与えんなよおお、産後3日で何リットル泣いたことか。
娘のいない産院で、コットに入った赤ちゃんを嬉しそうに押すママさん見て、どれほど心がえぐられたことか。
心配と不安のほかにも様々な葛藤があった産後すぐの出来事でした。
とにかく今後も健康第一!!元気に育ってくれーーーーーーー!!!!!