SIDS(乳幼児突然死症候群)について、元保育者のわたしが学んだこと

0歳

みなさんSIDS(乳幼児突然死症候群)についてご存知でしょうか?

子育て中のママさんパパさんなら聞いたことある人も多いかなと思います。いや、子育て中の方には是非とも知っていてほしい。

この医学が発展した世の中でまだ原因が解明されていない、赤ちゃんの怖い病気。

それがSIDSなのです。

わたしも娘が0歳児の時は本当にこの病気が怖くて、警戒して、あらゆる対策をしたり保育士の学校で学んだこと以外にもさらに勉強し直しました📚✏︎

そこで分かったのは、SIDSははっきりとした原因こそわかっていないけれど、対策すれば発症をぐっと抑えられるということ。

なので怖がるばかりだけじゃなく知識をつけて、大切なお子さんをSIDSから守っていきましょう☺️💐

SIDS(乳幼児突然死症候群)とは何なのか

SIDSと書いて「シズ」や「シッズ」と言い、保育学校では先生はシズと呼んでいました。

SIDSは、これまで健康だった乳幼児(主に0歳児が多いが、まれに1歳以上も発症することがある)が睡眠中に突然亡くなる病気。

(よく勘違いされやすいけど、窒息死とは別物です!ただ窒息死も0歳児の乳児さんの死亡原因として上位にくるので要注意!)

令和2年には95人もの赤ちゃんの命を奪った病気で、

特に生後2ヶ月から6ヶ月の乳児の死亡がほとんど。

また冬から春に多く発生するということもわかっています🥲

主な原因として考えられていること

SIDSは完全に原因は解明されていないけれど、いくつかの要因が関わっていると言われている📝

《主な原因として考えられること》

うつ伏せ寝

→呼吸がしづらくなり、窒息の危険性もある。また体の内側に熱がこもりうつ熱を引き起こしやすい🥵

また仰向けに寝かせた方が、SIDSの発症率が低いことも研究でわかっている。

自律神経、副交感神経の未発達

→呼吸が止まっても目が覚めにくい

妊娠中や家庭内の喫煙

→赤ちゃんの呼吸や神経の発達に影響を与える

完全ミルク育児

→ 母乳に比べるとSIDSリスクがやや高いとされる研究もある

まだはっきりとした原因はわかっていないが、赤ちゃんの体の未熟さや環境の影響が重なって起こると考えられている。

原因が1つではないからこそ、毎日の中で出来る工夫が大切🙌

今すぐに対策できること

SIDSは原因がわかっていないから厄介ではあるんだけど、発生をさせないためにできることはたくさんある!!!

次に具体的な対策を見ていこう。

以下に挙げる対策はなるべくすべてクリアにしていけるといいと思います🙆‍♀️

同室別床

→赤ちゃんの様子をすぐ確認できる安心感と、大人の布団や体で圧迫・窒息するリスクを避けられるため。

寝る時に厚着させすぎない

→体温調節が未熟な赤ちゃんは熱がこもりやすく、副交感神経の働きが乱れて呼吸が止まりやすくなるため。

仰向け寝で寝かせる

→研究でも、うつ伏せ寝や横向き寝に比べて仰向け寝が一番安全とされている。

また仰向けは気道が確保されやすく、鼻や口がふさがりにくい。

赤ちゃんの前での喫煙はしない

→タバコの有害物質は赤ちゃんの呼吸中枢や神経の発達に影響し、SIDSリスクを大きく高めることが分かっているため

ベッドの周りに物を置かない

→顔が埋もれて窒息することを防ぐため

寝かせる布団は硬め、枕などもできれば無し

→硬めの布団なら赤ちゃんが寝返りしても体が沈まず、呼吸が安定しやすい

どれも難しいことではなく、毎日ちょっとした習慣で出来ることばかり。

全部完璧にやらなくて大丈夫。少しずつ生活に取り入れるだけでも、赤ちゃんを守る力になります😉✌️

海外ではおしゃぶりの活用を推奨?

海外でも、日本と同じく仰向け寝の推奨や、母乳育児の推奨、ベビーベッドの使用などが主な対策として言われている✨

わたしが興味深いなと思った海外の対策で、「おしゃぶりの活用」というのがあって!

アメリカの小児科学会では、寝かしつけのときにおしゃぶりを使うことでSIDSのリスクが下がると報告されているそう👶🏻

理由として考えられているのは、赤ちゃんが吸う動作で呼吸のリズムが安定すること、

眠りが深くなりすぎず適度に覚醒できること。

また、口に何かがあることで赤ちゃんが自然と仰向けを向きやすくなる効果もあるといわれているそう。

注意点としては、授乳中は授乳が落ち着いてから使うこと、

夜中に落ちても赤ちゃんが自分で戻せるので無理に入れ直す必要はないこと。

おしゃぶりがSIDSリスクを下げる効果については、複数の海外の疫学研究やメタ分析で報告されているので、エビデンス(科学的根拠)があるといえる👌

おしゃぶりは日本では使用することが良くない風潮もあるけど、あまり過度に依存させすぎず、赤ちゃんの睡眠時の安全を守るにはいいのかもしれない☺️✨

最後に

SIDSは「予防できない突然の出来事」と思われがちですが、日常のちょっとした工夫でリスクを下げることができます📝

もちろん、どれだけ気をつけても100%防げるわけではありません。

でも「仰向けに寝かせる」「顔まわりをスッキリさせる」「室温に気を配る」など、できることを一つずつ積み重ねるだけで、赤ちゃんの安全はぐんと高まります。

そして何より大切なのは、パパやママが安心して子育てを楽しめること✨💐

心配しすぎて、完璧にやろうとすると疲れてしまうので、できる範囲で無理なく取り入れてくださいね。

赤ちゃんにとって、いちばんの安心はパパやママの笑顔です😊

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